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カリディオ ロッソ デル モリーゼ 2019
- 商品コード:420119
価格(税込): 3,080
円
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モリーゼ
カンピ ヴァレリオ
自然と共存する畑
カンピ・ヴァレリオ社は、モリーゼ州の山中にある小さな生産者である。ローマとナポリの中間に位置する、アペニン山脈の中にモンテロドゥーニは、暖かな南イタリアのイメージとは異なり、標高の高い山脈が連なる。昼夜の寒暖差も激しく、冬には雪が積もる冷涼な地域である。葡萄栽培には適しているが、人が生活するには厳しい土地である。
この会社は、標高が270mから560mまで、高さの異なる畑が5つあり、合わせて14haを所有している。畑はそれぞれ点在しており、広大な自然に囲まれている。この畑、自然を目の前にして、農薬を使用するという選択肢は、誰も考えられないだろう。自然と共存した畑から育つ葡萄は、どれも野性味溢れる魅力的なものとなっている。
忘れ去られた土着品種『ティンティリア』
この葡萄品種の歴史は17世紀まで遡る。当時ナポリ王国の支配下であったモリーゼに、スペインから渡って来た葡萄だと言われている。スペイン語でティント=赤を意味するこの葡萄は、深い赤色をしたワインを産み出す事から、名付けられたのだという。また、同じDNAの葡萄がスペインのカナリア諸島でも育てられている為、このルーツは正しいと思われる。
非常に濃い色調、しっかりとしたボディだが、柔らかな口当たりのワインを作り出すティンティリアは当時、単一で醸される事もあったが、補助品種としても非常に重宝されていた。野性味あふれるワインは、人々を魅了していたが、一つ大きな欠点があった。それが低収量である。大戦後、収量にフォーカスされた時代が続き、1950年以降、人々はティンティリアを育てる事を止めてしまったのだ。1990年代に入り、土着品種の復活を目指す生産者が出てきた事で、辛うじて復活を遂げる事ができた事、そのワインが素晴らしい出来である事でDOCを獲得する事になった。
カンピ・ヴァレリオが誇る畑に、樹齢50年を越えるティンティリアの樹がある。復活したばかりの品種の為、古樹は非常に珍しい。彼らのフラッグシップであるオパリアに惜しみも無く、使われいる。