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イル コロンチーノ ヴェルディッキオ '2021
ファットリア コロンチーノ
イル コロンチーノ ヴェルディッキオ '2021
- 商品コード:630221
価格(税込): 4,400
円
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マルケ
オーガニックではなく、自然を受け入れるという農法
ファットリア・コロンチーノ社は1981年より、ルーチョ・カネストラーリと妻のフィオレッラ・ディ・ナルドによって設立された。当時から除草剤を使用する事のない、自然を尊重する畑仕事を行っていたが、1993年以降は、施肥も行わないスタイルに変化している。
施肥しないという事は、人間が畑を支配しないという事。つまり、葡萄樹は地中に根を伸ばしながら、成長に必要な栄養素を探しまわり、深く深く根を張るという事。もし、人間が必要なタイミングで、葡萄樹に栄養を与えてしまうと、葡萄樹は根を深く貼る事は無く、2次元的な寂しい味わいのワインにしかなり得ないと、ルーチョは考えている。それは葡萄の味ではなく、肥料の味。葡萄樹に必要な栄養は、土壌から自然と得るべきなのである。
人間が畑を造るのではなく、その土地の個性、気候を理解して、受け入れる事が大切である。大地に与えられたものを、ルーチョは、醸造する自らの姿を「葡萄の吟遊詩人」と例えている。
トップキュヴェ『ガイオスピーノ』
ガイオスピーノの為の葡萄が産み出される畑は、標高340mの丘にあるSpesciaの畑。南西向きの急斜面の畑は
その昔、石膏採石場であり、石灰質の非常に強いマール土壌(堆積土壌)である。樹齢も30〜40年の古樹のみで、地中に深く根が張っている畑。非常にミネラルの強い葡萄を産み出しす。
反対に、イル・コロンチーノの畑は東から南東向きで、アドリア海に面した畑。こちらは粘土質土壌が主体であり、個性が全く異なる。
ガイオスピーノは、その個性を受け止めるためにも、熟成に500Lのトノー樽を利用している。ヴィンテージにもよるが、アルコール度数も14〜15度程度になる事もしばしばである。
合わせるお料理も魚料理は勿論だが、ブイヤベースや赤身の肉にまで幅広く愉しむ事ができるポテンシャルがある。
醸造も与えられたものに寄り添うだけ
畑仕事と同じく、醸造に関しても同じ考えを持っている。天然酵母のみで醗酵をし、特別に人為的な作業を行う事は無い。
また、全て自社畑の葡萄を使用していて、自らが目の行き届く範囲の物しか使用しない。販売に関しても、バルク売りや量り売りなどもしない。美味しいと思われたものだけを、ボトリングしている。