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カンナ トルタ '2020

ポデーレ レ リーピ
カンナ トルタ '2020


塩味、甘味、苦味、酸味が複雑に絡み合い、旨味として調和している。
生産者:ポデーレ レ リーピ
産 地:イタリア トスカーナ州
タイプ:白ワイン
品 種:トレビアーノ90%、マルヴァジア10%
熟 成:アンフォラで9ヶ月

モンタルチーノ北西側エリアの畑。一部、糖度を高める為に陰干し
葡萄を使用。果皮ごとアンフォラに9ヶ月間の醗酵と熟成。オレンジ
色の色調。塩味、甘味、苦味、酸味が複雑に絡み合い、旨味として
調和している
  • 商品コード:640620
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  • 価格(税込): 7,480

       
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トスカ―ナ

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ポデーレ レ リーピ

フランチェスコ・イリーの夢
ポデーレ・レ・リーピは1998年創業で、大手コーヒー会社のイリー家の長男フランチェスコ・イリーがオーナーを務める。フランチェスコは現イリー社長のアンドレアの兄であり、アラビカ豆100%の焙煎を成功させた、つまりは今のイリーテイストを作り上げた功労者でもある。(現在は経営を退いている)イリーで勤める傍ら、プロの写真家としても成功を収めている。
そんな彼が、イリー流儀でもあるサステナブル(持続可能な発展)をワイン造りで実現しようとしたのが、このプロジェクトの始まりである。この土地は、1998年までは羊飼いの放牧の地であった。汚染されていない理想的な環境。乾燥した痩せた土壌で、信じられない程多くの樹木、低木、そして様々な花が一年中咲いている。フランチェスコはこの土地に惚れ込み、彼の思想を実現するために、今日までビオディナミ農法によって葡萄栽培している。さらに、2018年からは6haの農地も購入し、野菜や果物、野生生物の飼育もビオディナミによって施されている。こういった活動を通して、バイオダイバーシティ(生物多様性の保全)にも力を注いでいる。
醸造に関しても人為的な介入を極力行わず、葡萄の力に従った、自然な醸造を行っている。葡萄の表面についた天然酵母のみで醸造を行う為、時には醗酵が終わるまで、予定よりも2ヶ月以上伸びる事もあるという。
また、交通機関や車の使用も極力減らし、徒歩や自転車での通勤、CO2削減にも努めている他、2020年からは、全てのワインの出荷がプラスチックフリーとなる取組をしている。

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノのエリアの個性
モンタルチーノの丘は、南北での個性の差は有名だが、実は東西でも個性が異なる。
西側のカミッリアーノ近郊は標高が150m程度と低い丘で、粘土質、シルトが中心のガレストロ(伝統的なトスカーナの土壌)であり、クラシカルなタンニンのしっかりとしたワインを産み出す。また、ティレニア海から50km程の距離だが、モンタルチーノの丘までの間に、高い山や丘が無いため、しばしば海風の影響を受ける。よって、湿度が高く温暖な気候となる。
一方、東側のカステルヌォーヴォ・デッラバーテ近郊は、標高が250m~350mとやや高く、海底隆起に由来する土壌が強く表れている。こちらの方が石灰質が強く、ナトリウムや火山性土壌のミネラルが多く含まれている。塩分を感じられる白い土壌で、エレガントで余韻の長いワインを産み出す。

密樹率62,500本/haの畑『BONSAI』
誰もが疑う数字であろう。通常4,000本の密樹率でも立派な数字であり、10,000本を超えるような畑は、驚きを与えるようなプロジェクトとして、一目置かれる様な畑だ。それが62,500本!!フランチェスコ・イリー曰く
『実は私は、フランスのワインが大好きなんだ!!特にヴォギュエやギガルがお気に入りで、かつて彼らに会う機会があった時に、偉大なワインの条件を聞いた事があったんだ。気候、土壌、そして情熱は勿論なのだけど、樹齢と聞いた時、私が唯一手に入れる事が出来ないものだったんだ。待っていたら、90歳のお爺さんになってしまうよ。だから、私は新しいチャレンジを始めたんだ。結果?それは想像以上に素晴らしい成果をもたらしてくれたよ。』
葡萄樹の間は僅か40センチ、人が歩く事も制限される環境下で、アルベレッロ仕立てを真っすぐ伸ばした低い仕立てによって植樹されている。葡萄樹は生き残る事に必死になり、根を地中深くまで伸ばす様になる。地中から様々な要素を取り入れる事が可能になり、それはまさに古樹の様である。
この独特な景色の畑の仕立て方を、日本の盆栽を想像する事から、「BONSAI」と呼んでいる。