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ヴァルティドーネ ロッソ'2021
ソレンギ ガエターノ
ヴァルティドーネ ロッソ'2021
- 商品コード:690421
- 750ml
価格(税込): 3,740
円
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オーガニックは偶然ではなく必然
転機は1983年。人混みを嫌い、オフィス生活に疲れたガエターノは、叔母のマリア・テレザが所有する僅か1haの小さな葡萄畑で働く事を決意した。
ガエターノは当初、1920年生まれのセルシーノに師事し、その農夫の豊富な知識から多くの事を学んだ。彼は当時から自然を敬い、現在では当たり前の選択肢となったサステナブルな農法、生物多様性を実現していた。この頃のイタリアは、大量生産が可能なクローンへの植え替え、病害や虫害のリスクの少ない、効率の良い農業が主流であったが、ガエターノは勇気をもってそれを拒み、時代の逆を行く農法を選択した。
収穫量ではなく、品質に焦点を当てる事にしたのだ。
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《畑仕事中のガエターノ》
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《収穫前のバルベーラの畑》
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地元消費で完売してしまう、知る人ぞ知る存在
現在は2.5haの広さにまで畑を広げたガエターノだが、年間生産量は多くて10,000本程度と、極少量生産。
農薬や除草剤などの人為的なコントロールを行わない為に、その年の気候に大きく影響をする。
例えば、雨が多く冷涼だった2014年は、ワインを造る事ができなかったし、2021年は品質は納得しているが、30%近く少なくなっている。
元々、地元の顧客、レストラン、一部の愛好家が足を運んで買いに来るだけで、いつも完売してしまう。イタリア国内でも見かける事の少ない為、隠れた人気ワイナリーとなっている。
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長期瓶内熟成のバルベーラ「ラッテーザ」
この農園では、同じバルベーラでも葉や房の形が異なるクローンが自然と点在している。これこそ、生物多様性の1つであり、これによって味わいに複雑味をもたらしている。
粘土質の泥灰土壌と、小石の層になっているこの土地は、太陽を遮るものが無い恵まれた日照条件。この地で育つバルベーラは、凝縮した果実味を持つ。
長いマセレーション醗酵の後、タンニンの少ないバルベーラと相性の良い木樽で長期間の熟成を経ても、このワインはまだまだ力強く、フレッシュな味わいを保っている。瓶詰めまで3年を経ているが、この先も瓶内で寝かせて、辛抱強く待たなければいけない。
それ故、このワインはATTESA(=待つこと、期待)と名付けられた。
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《熟成中のボトルたち》
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シンプルなエチケットへの拘り
数年ぶりにこのワインを試飲する機会を得た時に、エチケットのデザインが大幅に変わっている事に驚いた。ガエターノの息子ニコラは、エチケットに込めた想いを熱く語ってくれた。「私たちが実現したかったのは、ワインを一目で認識できる様にする事だったんだ。そして、SOLENGHIという名前を伝えたかった。エチケットはワインの装飾ではなく、本質的な情報を伝える事が望ましい。それ以上の事は、ワインが語ってくれる。私たちの仕事は、ワインをプロモーションする事ではなく、良いワインを造る事だからね。」
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3つの異なる区画のアッセンブラージュ
数年ぶりにこのワインを試飲する機会を得た時に、エチケットのデザインが大幅に変わっている事に驚いた。ガエターノの息子ニコラは、エチケットに込めたラッテーザに用いられるバルベーラは、3つの異なる区画の葡萄を使用する事で、この土地らしさを表現をしている。1つ目の畑は2000年に植樹された若い区画。ここのバルベーラは、力強さと凝縮感をワインに与える。この畑のクローンは、粒も房も小さいのが特徴的である。それはすなわち、皮がモストに与える比率が高まり、皮の影響が大きくなるという事である。2つ目の畑は少し標高が他よりも高い区画である。肥沃な土壌で暖かい畑は、熟度が高い葡萄を育て、柔らかなタンニンをもたらす。3つ目の畑は1969年に植樹された古い区画。表土に小石が沢山混ざる場所で、繊細な香り、しなやかさをワインに与えてくれる。この3つの区画のアッセンブラージュの後に、5〜7HLの木樽に入れて熟成を施す。この樽は、ワインにタンニンの影響を及ぼさない様に、古い樽を用いる。そして、辛抱強く待つ。とにかく待つ。こうする事で、しなやかで複雑なワインに仕上がる。彼らは、この2つのリゼルヴァを男女の兄弟だと表現している。女性のラッテーザと、男性のバッティロッソは、どちらも彼らのアイデンティティが詰まった大切なワインである。
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《天日にて乾燥をさせる》
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